Palmsonntagmorgen

NGSデータを使った解析と、その周辺。

DROMPA

【DROMPAplus】Dockerを使ったparse2wig+

そういえばDROMPAplusの紹介記事を全然書いていないことに気づきました。 最近はDockerイメージからのDROMPAplusの使い方をたびたび質問いただくので、今日はDockerを使ったDROMPAplusの使い方を紹介します。 なお、旧バージョンのDROMPA3とDROMPAplusの違い…

DROMPAplusを公開しました

少し前になりますが、DROMPA3のアップデートであるDROMPAplusを正式にリリースしました。 DROMPAplus: a pipeline tool for ChIP-seq analysis — DROMPAplus 1.4.0 documentation 今回はその記事です。 Reference 4月に以下の論文を公開しました。ChIP-seq解…

docker-ubuntu-vnc-desktopを使ってDockerイメージ (ssp_drompa) をGUIで動かす

更新間隔があいてしまいすみません。 論文書いたり博論審査したり、色々大変です。 今日はDockerのお話です。 最近以下のようなツイートを見つけました。 確かに、このdocker image面白い。このdocker imageをrunすると、こんな感じでブラウザやVNCからdocke…

DROMPA3: その11 複製解析(出芽酵母)

久しぶりのDROMPAのエントリです。今回は出芽酵母(S. cerevisiae)の複製解析を行います。複製開始後のDNAを複製前のDNAで割り算することで、ゲノム上のどこでどの程度複製フォークが進んでいるかを可視化することができます。 データは以下の論文のものを…

DROMPA3: その10 ヒートマップ

今回はDROMPAを用いたヒートマップの描画について説明します。 HEATMAPコマンド(TSS周辺) 前回の記事では、DROMPAを用いたリードプロファイルの描画について解説しました。 rnakato.hatenablog.jp 使ったコマンドは以下のようなものです。(詳しくは前回の記…

DROMPA3: その9 リードプロファイル

DROMPA3を用いたリードプロファイルの描画です。 ここでプロファイルと呼んでいるものは、遺伝子回り、あるいはピーク回りにおけるマップリードの平均分布のことで、aggregation plotと呼ばれることもあります。 全遺伝子や全ピークの平均値として見ることに…

DROMPA3: その8 GVコマンドでのマクロな可視化

今回は、全染色体を1行でマクロに可視化するGVコマンドを使います。なおGVはGlobal viewの略です。 parse2wig 今回はROADMAP web portalからダウンロードしたK562細胞のヒストン修飾データ一式を使います。 以下のコマンドでtagAlignファイルをダウンロード…

DROMPA3: その6 ChIP/Input ratio 及び p値の可視化

リード分布の可視化の続きです。 このエントリは↓の記事の続きになりますので、まだ読んでいない方は先にこちらを参照してください。 DROMPA3: その4 マップリード分布の可視化その1 - Palmsonntagmorgen Input readの可視化 前回はChIPサンプルのみを可視化…

DROMPA3: その5 シェル変数を使う

今日はシェル変数について。 前回の記事の「複数サンプルの可視化」の項で、以下のコマンドを実行しました。 $ drompa_draw PC_SHARP \ $ -i parse2wigdir/H3K4me3,parse2wigdir/Input,H3K4me3 \ $ -i parse2wigdir/H3K27me3,parse2wigdir/Input,H3K27me3 \ …

DROMPA3: その4 マップリード分布の可視化その1

今回はDROMPA3のメイン機能であるマップリード分布の可視化を紹介します。 インストール DROMPA3のインストール方法についてはこの記事を参照してください。 Genome table作成 DROMPA3の実行にはGenome tableファイルが必要になります。 Genome tableの作成…

DROMPA3: その3 ピーク抽出(peak calling)

DROMPA3解説その3はピーク抽出(peak calling)です。ピーク抽出とは、ゲノムからreadが有意に濃縮している箇所を網羅的に同定する作業です。 インストール DROMPA3でのピーク抽出は、drompa_peakcall を使います。 DROMPA3のインストール方法についてはこの…

Library complexity (PCR bias)とは何か

前回の DROMPA3: その2 parse2wig - Palmsonntagmorgen で登場した評価指標である Library complexity (PCR bias) の解説です。 PCR biasとは クロマチン免疫沈降法(ChIP)で得られたリードをゲノムにマップすると、以下のようなマップリード分布が得られる…

DROMPA3: その2 parse2wig

parse2wigはマッピングファイルを入力とし、Wig形式に変換してくれるツールです。 内部でPCR biasのフィルタ、Total readによる正規化、種々の品質評価も行います。 インストール DROMPA3のインストール方法についてはこの記事を参照してください。 単にpars…

DROMPA3: その1 インストール

今回からは私が開発したDROMPA3の利用法について解説します。 DROMPAとは ChIP-seq解析のためのパイプラインツールです。ピーク抽出の他、品質評価、可視化、複数サンプルの比較解析などができます。 複数のサンプルを同時に解析できること、pdf形式でデータ…